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    トビアス・サメット@AVANTASIA同時発売の2作を語る!
    avantasia jackets

    Interview done by WHERE WISHES FLY(Michael Kiske's Official Fanclub)
    Japanese Translation by Meg @ a bit of Michi

    星 公式ファンクラブサイトのインタビューをお届けします。

    2010年3月31日に「ザ・ウィキッド・シンフォニー」と「エンジェル・オヴ・バビロン」の2枚の新作(日本盤)が同時発売されたAVANTASIAトビアス・サメットのインタビューが実現しました。

    主催のDaniに翻訳の掲載許可をいただいています。
    Thanx A Lot, Dani!!


    - AVANTASIAの新しいアルバムがリリースされるたびに「これが最後のアルバムだ」と言われるのが常になっていますね。あなたにとってのAVANTASIAは、EDGUYのツアーやアルバムリリースの合間に取る休日のようなものなのでしょうか?

    Tobias Sammet(以下TS): EDGUYからの休暇と言ったほうがしっくりくるね(笑)。最初の2枚のアルバムはあれで完結だったんだよ。そのあとに違うコンセプトでやったのが「ザ・スケアクロウ」と、今やってる「ザ・スケアクロウ パート2」なんだ。
    「ザ・ウィキッド・シンフォニー」と「エンジェル・オヴ・バビロン」が最後だよ。とりあえず今年は(笑)

    - その新しい2枚のアルバムからだと、気に入っている曲はどれですか?
    TS : どれとは選べないな。正直言って、全部ほんとに大好きなんだ。どちらのアルバムもとても多彩で、曲を比べることなんてできない。速い曲、遅い曲、ヘヴィなものもあるし、ソフトなものもある。風変りな曲もあれば、クラシックロックみたいなのもある。とにかく多いんだ。曲の長さで挙げるなら「Runaway Train」、「Wicked Symphony」か「Stargazers」だね。最も長いこの3曲がAVANTASIAと俺のそれぞれ違う側面を映し出しているんだ。

    - 2004年には他のメタルオペラにゲスト参加していましたね。サシャ・ピートが関わっていたAINAプロジェクトです。これがきっかけでAVANTASIAにおいて彼が良きパートナーとなったのでしょうか?

    TS : サシャのことはもっと以前から知っていたよ。それにその頃はAVANTASIAの続編のことは考えていなかった。AVANTASIAのことが再び持ち上がってきたのは2007年のことで、それまでサシャとはEDGUY関係で一緒にやっていたんだ。サシャと俺に通じるのは音楽にめちゃくちゃ熱いってこと。どっちも妥協を許さず、信じることをやり通す。そしてサシャはとても信頼できるし、あの通り偉大なミュージシャンだ。一緒にやればとてつもない可能性があると分かって、俺たちは俺の曲のアイディアをアレンジし始めた。それが2007年の夏の終わりごろで、ここからAVANTASIAの新しい時代が始まったのさ。

    - 以前と同じ「Promised Land」が「エンジェル・オヴ・バビロン」に再び収録されているのはどうしてですか?ヴォーカルを録り直したのですか?

    TS : 「Promised Land」はもともとスケアクロウ・ストーリーの第二章の内容だったんだ。その頃、俺たちは2枚のEPとAVANTASIAの再生を輪のようにつなげようと思っていて、「Promised Land」がうってつけだと思ったんだ。それで俺はマイケル・キスクに元のストーリーでは違うキャラクターである箇所を歌ってもらったんだ。音楽的には、マイケルに同じようにあの曲を歌ってもらっても面白かったな。新作の話から離れちゃったけど、あの曲以外にもやることが山ほどあった、というのもある。でも、ストーリー上で意味のあることだからそのままにした。新作にあの曲のあのヴァージョンがあることは誰も文句は言わないだろう。質問に戻ると、録り直してはいない、ただヨルン・ランデのヴァージョンを取っただけだ。

    - AVANTASIA(主に「ザ・メタル・オペラ」)は、古くからのHELLOWEENファンにとっての「キーパー」アルバムの3枚目、4枚目だと思いますか?

    TS : そんなことはないよ、少なくともカイ・ハンセンはこれはキーパー3だ、なんて言っていたけど。正直なところ、「キーパー」はあの2枚だけだ。俺が作ったものを他の人にそう思われるなんて光栄だよ。それでも俺がやったことは違うと思うし、ましてやコピーではない。無意識に「キーパー2」へのトリビュートだった、というとはあるかもしれないね。

    - 新作におけるマイケル・キスクのヴォーカル・パフォーマンスはいかがでしたか?

    TS : なんて言えばいいかな。マイケルはいつも確実にキメてくるんだ!20年前に俺にシンガーを目指させたのは彼の声だからね。彼が俺の声のビブラートの元ってわけさ(笑)彼が協力してくれて俺はほんとに嬉しいし、彼が歌うものが大好きなんだ。歳月を重ねて今でもこの世界では彼が最高だ。数ヶ月前に俺は彼にこう言ったんだ。「ミッヒ、あなたがこういうことを聞きたくないってことは分かってるんだけど、こういう『Eagle Fly Free』タイプの、ポジティブな雰囲気で合唱曲みたいな高音域のメロディの曲を歌ったら、あなたに並ぶ者はいないんだよ、ってね。「Eagle Fly Free」こそHELLOWEENであり、マイケル・キスクこそHELLOWEENなんだ。そして新作の「Wastelands」はミッヒの参加により得るものがいかに大きいかのいい例だ。これは俺個人の「Eagle Fly Free」とも言える。それから「Runaway Train」を聴いてくれよ!これはマイケルのまったく違う一面が見られて、これがまたスゴイんだ。彼が俺のためにまたやってくれるなんて、ほんとに嬉しいよ。

    - JOURNEYの「Don't Stop Believin」をボーナス・トラックにしたのは、何か理由があるのですか?

    TS : 実はあれをリリースするつもりはなかったんだ。俺はJOURNEYが好きだし、あの曲が好きだ。でもサシャミロが嫌いでね、アルバムには入れなかったんだ。やめたんだよ。実際、サシャは「こんなくだらない曲のカバーを入れてアルバムを壊さないでくれ」って言っていた(笑)。俺は大好きなんだよ。だからある日、サシャが見てない隙にこっそりリリースすることにしたんだ。だって俺はJOURNEYが大好きでこれはお気に入りの曲だし、俺たちがやったカバーバージョンだって大好きなんだから。

    - あなたはEDGUYとAVANTASIAのメイン・コンポーザーですが、1994年1995年あたりからはほぼ一年に一作品のペースでリリースし続けていますね。新曲を書こうにも何も思い浮かばない、なんて問題が起きた事はありますか?そんな問題があるときにはいつもどうしているんですか?

    TS : 何も思い浮かばない時は書かないさ。プレッシャーがあると余計に悪い状態になるからね。書く気分じゃない時は書かないだけ。レコード会社も俺に無理強いしない、ぜいたくな身分だよね。EDGUYAVANTASIAの契約では、なにを出すか決めるのはアーティスト側なんだ。もちろん刺激を受けるものもたくさんある。基本的には森だね!車を運転して森へ入って行って、ビールを飲んでるとだいたいアイディアが浮かんでくるんだ。

    tobias

    - 「Lost In Space」のエクステンディッド・バージョンは、なぜ分けてリリースされたのですか?Itunesでの売上は好調でしたか?実物の販売ではなくインターネット上での販売が音楽の未来の姿だと思いますか?

    TS : そうならないことを願うよ。あの曲のエクステンディッド・バージョンを作るというアイディアは本当に気に入っていたんだけど、レコード会社はiTunesでの独占販売の方が気に入っていたんだよ。正直言って、俺は実物のレイアウトとか顔や見た目が分からないで音楽を聴くってのはほんとに嫌いなんだ。レコード盤とかジャケットが欲しいくらいさ。俺にとっては「Bat Out Of Hell」はすっごいオレンジのアルバムだし、一方「A Night At The Opera」は極端に真っ白なアルバムだ。KISSの「Dressed To Kill」なんかアルバムの匂いまで分かるぜ。どんな匂いなのか?どんな風に見えるのか?みんな電子ブックを読んだりMyspaceで友達を作ったりしてるけどくだらないよ。古き良き時代にはどうしてた?電車で街まで行って、地元のレコード店に行って、帰り道にはDEF LEPPARDの「Hysteria」の包みを開けているんだ。それが普通だったんだ!今のインターネットからのファイルなんて最悪だ。俺はみんなが、レコード会社がみんなに合法的にダウンロードさせようとするのをほんとにやめさせることはできないと思う。それでもなんでもダウンロードするのなんて嫌いだ。ネット上のクズなんて月に吹っ飛ばしたってかまわないさ。

    - キスクがソロアルバムを出すたびに「これはメタルじゃない、だからダメだ」と言っている批評家たちには「Lost In Space」や「Carry Me Over」は受け入れられましたか?

    TS : もちろん。たしかにそう感じるのも分かる。でもそれが何?俺は自分がやるべきことは分かっているし、誰にも指図できない、それがロックンロールスピリッツってものだろ!妥協するな、くだらない話には拳をあげるんだ。なんて、言葉どおりに実行しちゃったらすぐメソメソ泣きだすヤツもいるけど。「これはAVANTASIAじゃない!」って言う人がいたって、これがそうなんだってば。アルバムカバーをよく読んでよ、デカい字でAVANTASIAって書いてあるだろ(笑)もしみんなに気に入られようとするなら、結局は潰瘍にすらなれないただの操り人形みたいになるだけさ。だから俺はハッピーなんだよ、みんなが気に入っていようとなかろうとね!

    - 多くのシンガーと共演していますが、多くはそれぞれがそれぞれのスタジオでレコーディングしていますね。あなたはボーカルラインを録ったデモを送っているのですか?それとも、彼らに自由に歌わせているのですか?今までにパフォーマンスに納得がいかなかったこともありましたか?

    TS : いつもは俺がデモを作って、他の人たちは俺が送ったものをそれぞれ解釈するんだ。錚々たる面々にお集まりいただいてるから、彼らの経験に頼ることができるんだよ。

    - AVANTASIAではたくさんのミュージシャンと共演していますが、あなたがゲストになるとしたらどのバンド/プロジェクトに参加したいですか?

    TS : 今、自分自身ががやっていることでほんとにハッピーでいられるんだ。だけどもしスティーブン・タイラーAEROSMITHから去る時が来たら、俺を呼んでくれ。スケジュールを見て、アメリカで2・3回アリーナショウができるよう予定をねじ込むから(笑)

    - これから上げるシンガーたちについてはどう思いますか?AVANTASIAに参加してほしい人はいますか?スティーブ・ペリー、ラルフ・シーパース、トニー・マーティン、ジョーイ・テンペスト、ボン・ジョヴィ。

    TS : 他のミュージシャンを評価するのは好きじゃないよ。だってアーティストをランク付けすることなんてできないだろ。だから大体の場合、音楽のジャーナリズムは育たないんだよ。たまーに、聴いてもらえるようにプレスには話さなくちゃいけない時もあるけど(笑)

    スティーブ・ペリーは、神!以上!

    ラルフ・シーパースは、非常に強いシンガーだ。身体的なことを言っているんじゃなくて、テクニック的にも彼は優れているし、彼がPRIMAL FEARの成功のカギなんだと思うよ。

    トニー・マーティンは、サバスのレコードで最高だった。彼はディオのオペラティックバージョンなんだと思うよ。ディオよりももっと、もとからテクニカルでオペラティックなシンガーなんだと思う。でも彼は彼の声にディオのイメージを込めたんだ。10年前に俺は彼をAVANTASIAに参加してもらおうとしたんだけど、彼はもう過去のサバス的なメタルには関わりなくないと言っていたんだ。だけど俺に成功を祈ってくれて、BLACK SABBATHのサインが入ったカードを贈ってくれたよ(笑)。おかしいだろ。でも彼はすばらしいボーカリストだ。

    ジョーイ・テンペストもすばらしいよね。彼らが大ヒットしたのは曲が良かったからだけじゃない。EUROPEにはすばらしいフロントマンがいたってことさ。

    ボン・ジョヴィは、評判よりもずっといいよね。ロック界でも最高のシンガーの一人さ。彼はルックスが良くて女の子たちにキュートだと思われているし、それがヘヴィ・メタルの人にしてみれば「社会の敵ナンバーワン」って感じだから、過小評価されがちだよね。俺には理解できないんだけど、彼はハードロックのアンセムを大量に生み出した、いいフロントマンだし、すっげえシンガーさ!

    - 前回のツアーでは、DVD発売用にショウのいくつかを撮影していましたね。発売の予定はあるのですか?それとも将来的にもっとライブ録音をするのを待っているのでしょうか。

    TS : ツアーは全部撮ったんだよ。移動中も、25人集団の道中の熱狂も。おもしろいことに、俺たちみんな音楽的な背景は違うんだけど、俺たちはメタルフェスティヴァルに出演し、しかもほとんどの人はそれがまったくの初めてで、奇妙な感じだった。俺たちは移動中も舞台裏も撮影し、カメラチームは世界中を俺たちについて廻っていたんだ。もちろんショウ自体も5公演撮った。来年あたり出るんじゃないかな。

    - そのAVANTASIAのツアーにはマイケル・キスクにも参加を持ちかけたそうですね。キスクがUNISONICでステージに戻ってきた今、もう一度彼を誘いたいと考えていますか?いつかAVANTASIAのステージで歌うキスクが見られそうでしょうか?

    TS : 彼はいつでも大歓迎だよ。でも本当のところ、またツアーができるかどうかは疑わしい。すべてをまとめるのはすごく金がかかるし、絶妙の役どころで参加してもらったミュージシャン全員にスケジュールを合わせてもらうのは難しい。だから実現はしないと思う。

    - キスクの新バンドUNISONICのツアーは観に行きたいですか?フェスティヴァルのどれかで彼らを観に行く予定はありますか?

    TS : 1・2回は行きたいと思っている。EDGUYのスケジュール次第だな。夏はSCORPIONSとのツアーをやるし、できるかどうか分からないね。可能ならば間違いなく行くよ。

    - PLACE VENDÔMEの最新アルバム「Streets Of Fire」についてはどうですか?

    TS : いいアルバムだね。間違いない!でも俺はほんとのバンドの方のアルバムを待っているんだよ。セラフィーノ・ペルジーノ FRONTIERS RECORDSの社長)は彼にいつも小さいプロジェクトをやらせているけど、俺はミッヒがついに見つけたバンド、ホーム、なにかそういうリアルな、UNISONICの作品を待っているんだよ!質問に対しては、PLACE VENDÔMEの最新アルバム「Streets Of Fire」はすごくいいと思う、だよ。

    - 最後に、ファンクラブのとあるメンバーからの「変わった」質問です。
    『トビアス・サメットって、本名ですか?』


    TS : ああ、本名そのままだよ。それとももし俺に選択肢があったら、こんな名前を選ぶと真剣に思っていたのかい!?俺だったらウィリー・ザ・プリックレイヤーとかアマデウス・アラバスターとかさ。トビアス・サメット?思いつかないな~。
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